おまいつなんかになっても良いことないよな
2年前の夏、
就活が終わり人生最後の夏休みにすることもなく
ただダラダラとYouTubeをみて過ごしていたとき
僕は初めて劇場版ゴキゲン帝国に出会った。
インディーズベストをタワーレコードで買って
ライブに行くまであっという間だった。
ひとりで飲んだ缶チューハイ
ひとりで待った開演時間
物販列、チェキ撮影、ライブ
ただそこにいるだけで見ているだけで
何もかも新鮮で最高だった。
ステージの上の人からいいねが来たり
リプが来たり、ライブ後に直接会話ができたりが
信じられなかったし1つ1つにどきどきした。
一瞬で引き込まれていった。
ライブに行く頻度が増えて、
知り合いが増えて、
チェキの枚数が増えて、
非日常だったアイドル現場が日常になって
『推し』はいつの間にかただのステージに立っている『人』になってた。
コールが分からずただ見上げていたステージとか、緊張で全然喋れないチェキとか、ひとりで浮いてないかなって縮こまってた自分とか、その時のほうが幸せだったかもしれない。
記憶なくなんねぇかな。